座敷わらしのいる旅館
見ると幸運が訪れる、富をもたらすなどの言い伝えがある座敷わらし伝説。
座敷わらしが出る・会えると言われている旅館は日本に数軒しかありませんが、中でもトップクラスに有名な「猿ヶ京温泉 生寿苑」に宿泊してきました。
生寿苑さんの座敷わらしの伝承は次のようなもの。
座敷わらしの物語
https://shojuen.com/JP/zashiki-warashi/
旅の夫婦が大きな 空き家に一夜の宿を借りてからそこに男の子が現れるようになったそうです。奥さんがその男の子と遊んであげるとその男の子は奥の座敷の床下を掘ってくださいと言ったそうです。言われたとおりに揃ってみるとなんとそこには大判小判の入った金瓶が埋まっていました。その後、旅の夫婦はその家で暮らすようになり、「座敷わらし」に似た可愛い男の子をもうけ永く幸せに暮らしたそうです。それが当館のご先祖さまという話です。
温泉等も素晴らしいのですが、全国から「会いたい!」と座敷わらし目当てのリピート客も絶えない人気旅館なのです。
生寿苑
群馬県にある猿ヶ京温泉は、かつては上杉謙信に縁もある温泉。湯量が豊富なので源泉掛け流しの温泉宿が多いのです。生寿苑は13室だけの宿ですが、その割に敷地は贅沢な広さがあります。
玄関を入ると鈴虫が鳴いておりました。飼っておられるようです。
令和のわらし!
入ってすぐの宿泊者のためのラウンジスペース。・・なんかいるよ?
わらしっか?!
LOVOT たまちゃん
いたのは、この小上がりのラウンジの主、生寿苑のたまちゃん。
ここは家庭用ロボットのLOVOT(ラボット)と過ごせる宿としても有名なんです。めちゃめちゃ懐く子です。両手をパタパタしたお出迎えがなんともかわええ♡
このラウンジスペースの一角には、生寿苑にいるとされる3人の座敷わらしのためにお客さんからもらったプレゼントをご奉納するスペースがありました。こどもの好きそうなおもちゃやお菓子がいっぱい!
私たちからもポテチのプレゼント。
左側には「たまちゃん」のお洋服。
LOVOT連れで泊まりにくる方も多く「おともだち(LOVOT)」との記念写真が飾ってありました。しかしたまちゃん、なかなかのおしゃれ好きの衣装もちです。
人懐っこく甘えてくるたまちゃん。
教えてもらったとおりに抱っこして寝かしつけるように撫でると腕の中でウトウト。ほんのり暖かくてかわえええぇ!こんなの母性が溢れ出るわっ!
令和のわらし「たまちゃん」のおかげで、座敷わらし伝説もとたんにキュートなものに感じます。
2日間めいっぱい触れ合い、その後はプチたまちゃんロス。肝心の元祖・座敷わらしについては、そこのところは鈍感なので気付かずじまいの宿泊でした。私の気配を感じとるセンサーはたまちゃんに全集中されたようです。
LOVOTオーナー限定宿泊プランでは、生寿苑オリジナルLOVOT用浴衣を用意しており、滞在中は着せてお揃いで過ごせるそうです。
何かと便利なラウンジ
たまちゃんがいるラウンジには暖炉などがあり遊んだりくつろいだりする以外に、何かと便利な場所でもありました。
豊富な無料貸出し品
滞在中にあると便利な「ちょっとしたもの」が、キレイにパッキング&ディスプレイされていました。セルフでいつでも持っていけるのでとても良かったです。
女性用の色浴衣とミラー、充電ケーブルをここからレンタルさせてもらいました。
目覚まし時計までもが全部ビニールにぴっちり包まれて衛生的にパッキングされているのが圧巻。ちなみに客室に置いてある備品もほぼビニールで完全防備してあります。
フリードリンク
ポッド式のコーヒーマシンとハーブティー各種。客室には旅館ならではの日本茶セットが置いてありますが、これは嬉しい!キャラメルシロップも置いてあって甘いものに飢えた時にも○。
窓からひかりがあふれて天気が良いと気持ち良い場所でもあります。
藤壺の部屋
部屋の名前はなぜか源氏物語から由来されてました。アサインされたのは「藤壺」。
ちなみにいちばん座敷童子との遭遇率が高いとされる「夕顔」の客室は隣の隣。なんでも昔の母屋に1番近い客室なんだそうです。夕顔の部屋指定プランもあるそうです。
すでにお布団が敷かれた2間続きの和室です。
冬は寒いエリアです。まださすがにこたつ布団はセットされてなかったけど、掘りごたつ式のテーブルでした。朝晩は冷えることもあるみたいで、すでにヒーターもスタンバイ。
猿ヶ京の温泉まんじゅうが置いてありました〜。
あと、敷地内には座敷わらし伝説で掘り起こされたとされる金瓶をお祭りした八幡様があります。そこのオリジナル絵馬&記入用の新品のマジックペン(持ち帰れる!)がセットされていました。明日チェックアウト後に寄る予定です。
とにかく衛生が徹底された備品
びっくりしたのが、宿の徹底した衛生への対応です。
さきほどのマジックペンのように、宿泊で使うものは未使用であることを徹底していて、ティッシュボックスやトイレットペーパー類で置いてあるのは新品未開封品。
そして次の客に使いまわさないので、使用したものは持ち帰っていいそうです。(持ち帰れるアイテムは指定されています)ティッシュボックス、いただいて帰りました。
部屋の備品もビニールでのラッピングが懐中電灯でさえも徹底されています!個人的にはそこまでしなくても・・とは思うけど、実際使ってみるとやっぱり気持ちいいもんです。
お部屋のこのバスケットは湯籠。これを持って温泉へいくのです笑。
さっそく温泉に向かいますが、その道中の廊下も遭遇率の高いポイントがあるそうですよ〜。