旅先を探していると、オーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)が特に関東近郊には結構たくさんあるのに最近気づきました。(特にこのブログを始めたころは期間限定の名古屋住みだったので、一回出戻ったからこそようやく気づいたのかも)
旅先のホテルで怠惰なディナー(すっぴんで館内着)ばかりしている身としては、オーベルジュだったら食べて飲んですぐ休める気取らなさがとっても身近で魅力的。
東京には無限に美味しいレストランやビストロがあるけど、久しぶりに王道フレンチフルコースを食べたくてあえてオーベルジュへ行ってみようかと。
オーベルジュテラ
場所は蓼科、東京から行きやすい距離にあるのも魅力的。そしてオーベルジュとしては珍しい一休ダイヤモンド特典がある宿です。
一休.comダイヤモンド特典あり
ご当地ビール (1本/1人) プレゼント、客室でプチオードブルとグラスワインのサービス
たまたま予約が取れたけど満室続きの大人気オーベルジュです。一休.comから取材もされているほど評判も高く、記事を読むと本格的なフレンチにどんどん期待が高まっちゃいます。
ご近所の名所・御射鹿池
宿泊以外は特に目的もない1泊だけの旅だったけど、チェックイン前にせっかくなのでオーベルジュから一番近い観光地「御射鹿池(みしゃかいけ)」へ。
こちらは本来は農業用の溜池だけど、背景の木々(カラマツ)が水面へ逆さに映り込む風景が美しいと評判の池。東山魁夷の絵画のモチーフにもなったことで有名です。観光バスで団体さんも来たりする人気スポット。
ただ鏡のように美しく映り込むにはいくつか条件があって、一番は無風であること。波がたってしまうと水面がゆらぎます。
行った時は、残念ながら終始さざ波。極め付けはカモちゃん(野生?)が元気に縦横無心に泳ぎまくってちっちゃい波を作り出していましたよ。みんなが波立たない時を待っているのも知らず無邪気でかわいいねえ。
大きな池なのでカモの姿は捉えられなかったけど、実はこの写真も中央右寄りにカモが元気に移動中。
御射鹿池から車で15分ほどのところに「オーベルジュテラ」があります。
周辺には自然しかないような、森の中の一軒家という佇まい。
外からだと普通の邸宅のようにも見えますが、館内はまるでクラシックレストラン。
どうやら一番乗りのよう。チェックインは、夕朝食の会場にもなる暖炉のあるレストランのテーブルで。
ウェルカムドリンクをいただきながら、今夜のファーストドリンクをメニューから選んだり、貸切風呂の予約時間(チェックイン早い者勝ち)を決めたりします。
ラグジュアリーメゾネットツイン
全3室で、それぞれ客室の造りもデザインも異なります。
ラグジュアリーメゾネットツインは部屋の中に階段のあるメゾネットタイプ。2階がベッドフロアになります。この部屋を選んだのは単純にここしか空いてなかったから。
リビングエリアは大きいダイニングテーブル。客室としては珍しいけど、ノートパソコン作業がはかどってちょうど良かった。
メゾネットだけでなんかウキウキしちゃう。(夜中にトイレに行きたくなるときだけは憂鬱)
階段は割とスケルトンなので、うっかり気を抜くと危ない感じ。なのでシニアには向かない客室なのかも。
メゾネット
階段を登ると、2つのスペースが。
デイベッドにの転がりながらテレビが見れるチル系コーナー。
奥には天窓のあるベッドコーナー。
天窓からは緑の木々が見えます。
そして朝はブラインドを閉めていても朝日がこぼれて、自然の目覚ましがわりになりました。
洗面台は広め。奥に一応ユニットバスが設置してありましたが、館内にはなかなか評判のよい貸切風呂があったので使用しませんでした。
ドライヤーやバスアメニティも、十分に揃えてありました。
寝巻きがわりの浴衣が用意されています。
ただいくらオーベルジュとはいえ、浴衣を着てレストランへはNGです。
貸切風呂
貸切風呂は部屋ごとの予約システムで、「夕食前に1時間+食後に1時間」の2回予約が取れる仕組みです。
お風呂の雰囲気がリゾートっぽくて、森の中の雰囲気などがバリ島っぽい感じがします。日中&夜と2回とも利用したのだけど、おすすめは日中です。木漏れ日が気持ち良い!朝風呂のシステムがなかったのが残念でした。
温泉ではないですが、供給されているのは蓼科の天然水由来。
さらにそこから水道管を経由する際の不純物を取り除き活性化させるという装置を導入しているそうです。そのため普通のお風呂とは一味違う感じなのです。
お風呂の温度は41度設定で、蓼科で入るお風呂としてはぬるいはずなのに・・妙に温まりがよく心地いいのです。入浴剤なども添加物もない「蓼科天然水」のお風呂はこのオーベルジュの隠れたオススメポイントかもしれない。
ちなみにこちらのガー子ちゃんは、このお風呂の鍵だったりします。