養老の滝に行ってきました。
有名居酒屋チェーンのことではなく、その名前の元となった岐阜県養老郡の養老公園の滝のことです。
古い伝説によると、親孝行の青年が滝の水を汲んだところお酒の味となり、飲むたびに年老いた親がが元気に若返ってそう。噂を聞きつけ時の天皇も訪れ、年号も養老とつけるほどであった・・・というのが大まかなストーリー。
水がお酒というのは現在にいてはおとぎ話ですが、それでも日本の滝百選に選ばれいてる名瀑です。
日本の滝百選 養老の滝
この日泊まる宿「清風楼」さんに車を停めさせてもらい散策に出かけます。宿は養老公園の中にあるので、公園の一般の駐車場よりもだいぶ近くから散策スタートができます。
この日は、梅雨明けはしたもののぐずついた天気でしたが、苔むしたグリーンが瑞々しくきらきらしていました。
滝までの道は、なかなかの上り坂と階段で優しい道のりではありません。散策というより山登りです。この苦労が水を美味しくしてくれるのでしょう。
現在は、滝つぼ観光用の「養老の滝駐車場(有料)」が近くにあるので歩いて数分で到着でき、足腰の弱い方でも観光ができるようです。
しかし、散策ルートはどちらかというと下流あたりの景色のほうが素晴らしいので、時間と体力が許すならできれば下の方から歩く方がおすすめです。秋は紅葉が見事で、その時期の旅館は大人気だそうです。
養老の滝到着、二段の滝になっていてこちらは二段目の滝。景色も清流もこっちのほうが美しいです。見るからにそのまま飲めそうな水の清らかさ。
こちらが一段目の滝。滝により近づくけるためマイナスイオン的なものを感じます。広場になっていて、滝近くの駐車場からやってくる人が多いようで、急に結構な人だかりとなりました。しめ縄が飾られた神聖な場所です。
広場の反対側にあるもう一つの滝には、お願いの絵馬がたくさん。
日本の名水百選 湧き水の菊水泉
養老の滝から少し降ったところにある養老神社。奥まったところにひっそりと鎮座されています。伺った時は無人でしたので誰かが常駐されている神社ではないようです。
この境内から湧く菊水泉は、日本の名水百選に選出される清水。滝の水がお酒に変わったほどのおいしさの由来はここにもあるのではないかと思いました。
なんと岐阜県養老町のふるさと納税返礼品に養老の滝の天然水がラインナップされていました。滝の支流から汲まれたそうです。
→岐阜県養老町 ふるさと納税 養老の天然水 龍泉の雫(10L×2箱)お手水は、養老の滝伝説のごとく、ひょうたんからこんこんと。
この周辺は清らかな水に囲まれていて、すがすがしい潤いのある散策になりました。
料理旅館 清風楼
養老神社からちょっと下ったところにある清風楼さんに今日はお世話になります。
4室のみの小さな旅館です。
しかし今の時期は建物の棟に1組のみ合計2組しか受け入れてないので、他の方と顔を合わせることもなく感染対策をされていました。
そのため食事をするリビング用の部屋と布団がひかれた寝室、二つのお部屋をいつでも自由に使っていいとのことでした。それぞれ二つ間のある部屋なので持て余すくらい広々していました。
そして清風楼さんは料理がとても評判がいいのですが、大浴場もなかなかよかったです。
名水百選の菊水泉を沸かした湯
大浴場は、建物を一度出た別棟にあります。
スリッパに履き替えて向かいます。全2組ですが家族ごとに貸切がルールで、空いていればお風呂は自由に入れます。
ちょっと虫に注意な小道です。お風呂に入る際にもサッとドアを素早く閉めないとうっかり他の訪問者が紛れ込みます。周りは手付かずの自然だらけなので結構気をつけないといけません。
設備はちょっと古め。
大浴場は温泉ではないのですが、養老神社境内の湧水・菊水泉を加温したものが大浴場のお湯となっています。
天然の湧き水&名水のお湯は温泉に負けないくらいのミネラル成分のおかげか湯冷めしにくくいつまでも入っていられました。
お湯も清らかな湧き水で澄んでいて本当に綺麗。なかなかの美肌の湯で気に入りました。なにより神社からの湧き水というのが、身も心も清められる気がして気分が良いものでした。
素朴でトイレも共同の古い旅館なのですが、高級旅館ばかりの一休.comにも掲載されていてちょっと驚きです。設備などは不十分なところもあり万人にオススメできるかといったら、無理な人もいるだろうなあと思います。
ただ夕食・朝食ともに料理は、旬の贅沢なものを本格的に味わえる満足度の高い美味しいものでした。料理のクオリティは一休.comの他の宿には負けていませんでした。