高峰温泉でデトックス冬ごもり、一日ずっと秘湯温泉に入浴&飲泉の湯治三昧。夜は本気機材で星空鑑賞会[宿泊記]

ランプの宿 高峰温泉の温泉

夫婦2人とも仕事に忙殺された年末・・・結構心身ともに疲弊しておりました。なので滞在中(2泊3日)のチェックアウトまで外出する気はさらさらなく、ずっと怠惰に宿に籠る予定です。

お正月の宿泊者の半分は隣接するスキー場で日中はウィンタースポーツを楽しんでおられたようです。さらには雪山トレッキングもできるので、宿泊者の大半はアクティブな方が多かったです。元気だなあ・・

満室だったにもかかわらずおかげで日中は温泉も空き、のんびりしたい族にとっては穴場だった。

日本秘湯を守る会

この宿は日本秘湯を守る会の加盟宿。旅情のあるシブい提灯がかかっているのが目印です。

日本秘湯を守る会は、地球の恵みであり、限りある地下資源である温泉に感謝することを忘れることなく、その利用と管理に充分な配慮をし、枯渇させることなく守り続けるために自然環境の保持・保全に真摯に取り組んで行く宿の集団であります  日本秘湯を守る会HPより

日本秘湯を守る会の理念と高峰温泉はかなり親和性が高いと思いました。
高峰温泉は一般的な宿泊予約サイト(じゃらんとか)には加盟してなくて、自社以外で唯一予約できるのはサイトが日本秘湯を守る会のホームページだけ。(ツアー形式ならいくつかあり)

泊まる我々も予約を通していろいろ知識を得ることもあり、積極的に応援宿泊していきたいと思います。

雲上の露天風呂

おそらく宿泊者全員がこれを目当てにしてるのではないかと思うこの宿の主役、標高2000mにある雲上の露天風呂。

山の上なので日中のみ、かつ天候に左右され悪天候だとすぐクローズしてしまうそうですが、運良く3日間いつでもオープンしてました。提灯のあかりが消えてたらクローズ中とのこと。

入り口の扉を開けると、露天風呂への前室だけどここは更衣室とかではありません。入浴の順番待ちをするためだけの部屋。

男女それぞれ4人だけしか行けません。それ以上はこの全室で順番待ちです。浴槽は4人でいっぱいです。それ以上はこの部屋で誰かが戻ってくるのを順番待ちします。目安はカゴの数で↑の写真だと現在女湯は満員、男湯は1人だけという状況です。

夕焼けが綺麗な日没時は混雑のピークでした。←結構待った。

足場は固めてくれてるけど、雪で分かりずらい!ランプの光が目印です。
ちなみに順番待ちしてるときに、おばあちゃんが帰り道がわからなくなったらしく他のお客さんにアテンドされて戻ってきてました。申し訳ないとずっと繰り返しててちょっと心配でした。

うっかりすると見逃しそうな女湯の看板。
到着すると脱衣所も屋根のない吹きさらしなので冬は寒さの中で脱ぐ勇気が必要です。寒くてもさっと着脱できる浴衣で向かうのがベストでした。(初回洋服で極寒の中もたつく)

ああ至福の景色!
太陽が景色の先に沈み、刻々と雰囲気が変わえうのを眺めながらの入浴は至福。標高が高いから雲が近く、山や街を見下ろすロケーションは仙人気分が味わえました。

少し濁りのある源泉掛け流しの温泉で、冬はのぼせず長く入っていられます。
もう一つ、冬だけの現象として、遠くのスキー場スピーカーから流れるBGMがうっすら聞こたりします笑

日中は一人だけの時間も多くて満足できました。

二つの内湯

いくら絶景の露天風呂があるといっても、行き帰りの雪道で体が冷えてしまうし、なにげに遠いので内湯の気軽さがありがたい。男女とも2つづつ内湯があるので気分転換できました。

泉質は一緒で、全て源泉掛け流し。

内湯で良かったのが、源泉そのまま35度程度の冷泉と、温めた温泉の浴槽が2つ並んでいること。
この温冷浴がナチュラルに気持ち良い!冷泉も冬なのになぜかずっと浸かっていられる心地よさ。冷泉の湯船は人気でなかなかゆっくり入れないくらい。

なにげに歴史が長い高峰温泉。
貴重な昔のパンフレットや新聞記事が展示してありました。

別の場所で明治に初代が温泉宿を構想し、2代目が昭和29年に開発開始し開業。一度火事で全焼し、場所をここへ移して今に至るそうです。

飲める温泉

そして滞在中トリコになってしまったのが、この源泉を飲むこと。

専用の飲泉所は紙コップが設置されていていつでも飲めます。

24時間ずっと流れ続けてました。

効能はだいたいデトックス系。
飲みすぎるとお腹をこわすこともある飲泉だけど、3日間かなり飲んだけど全然大丈夫でした。むしろほのかな硫黄味のうまみがクセになって帰宅後数日ほど恋しくて仕方なかったくらい。

代謝が良くなった実感があって、だいぶデトックスの効果はあった気がします。

でもお酒に不真面目な夫婦なので、いつもどおりアルコールは摂取しちゃうのだけどね。(部屋に冷蔵庫がないので二重窓のスキマが冷蔵庫代わり)

星の観望会

標高が高いので星空鑑賞も格別でした。

毎夜夕食後に、天気が良ければ「星の観望会」というイベントが無料で開催されてます。

一眼レフを手持ちで撮影しただけの夜空でコレ。
肉眼でもこの景色でただただ圧巻・・!冬の空はクリアで一際キレイ。

次の日は天気が悪く鑑賞会は実施されず・・運良く晴れた初日に参加できたのはラッキーでした。(中止でもスライド上映会あり)

凄いのが、ゴツい望遠鏡が3台登場します!
大型の天体双眼鏡3台、口径40cmのシュミットカセグレン1台とのこと。こんな場所で高性能な望遠鏡で星を見られる機会はそうそうないので貴重な経験でした。

ペンライトをこんな感じで指して実地で説明してくれます。博識なスタッフの説明に「へえ」と頷くばかり。

鑑賞会終了後は五平餅のサービス。暖炉で自分で炙ります。

オリジナルの星空てぬぐいも売ってました。

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