尻焼温泉から東京へ戻る道中に八ッ場ダム(やんばダム)があります。周辺には「道の駅 八ッ場ふるさと館」もあり、ダム周辺とは思えない賑やかなエリアでした。
八ッ場ダム
草津温泉への幹線道路や鉄道も近く、今まで訪れたダムのなかでダントツに都会(?)でした。
八ッ場ダムの運用開始はたった4年前、つい最近とのことでびっくり。
何十年以上も前から「八ッ場ダム」というコトバや存在は古くから知っていて当然古いものだと思い込んでいたけど、建造物や周辺環境がめちゃめちゃ新しく、あれ?と思う違和感があります。
ちゃんと調べたら納得。ああ、あの時に話題になった巨大公共事業か。
ずいぶん前から「八ッ場ダム」という存在を知っていたのは、政府(民主党時代)の事業仕分けあたりのエピソードかも。政争の具にも巻き込まれつつも、計画から68年かかって竣工した大プロジェクトだったようです。
ダムカードの配布機を発見!
もちろん2種類ゲットしました。
右側は八ッ場あがつま湖。
晴れた天気のおかげで水の色はきれいなブルー。
対して反対側はゆったり平和的な湖側からは考えられないほどの放流の轟音が響きます。それでも今日はフル活動ではなく、放流されているのは発電用の1箇所だけ。
エレベーターで下まで行くと巨大な建造物に圧倒されます。高さなんと116メートル。
発電所見学
写真右端にある小さな平屋の建物に行ってみると、地下の水力発電所を見学できるツアー(無料)が開催されていて人が集まっていました。その場で聞いてみたら定員に空きがありまだ参加できるとそうなので、飛び込み参加させてもらいました。
上の写真の吹き出し口あたりの内部まで進入できる定員制のツアーです。ヘルメットをかぶり、轟音轟く内部のためヘッドセットを装着し、エレベーターで地下へ。
到着し、上を見上げると大きな吹き抜けが。点検・交換のために必要な大きな吹き抜けだそうです。
最初に座学で八ッ場ダムのおおまかな説明ビデオを見たのち、発電設備の近くへ。
ツアーの内容など何も知らず参加したら、暗くなり唐突にプロジェクションマッピングショーがはじまりました。スポットライト効果で巨大な発電機のどこで何をしているのか、とてもわかりやすい!
あがつま湖の水流がどう流れ、発電しているのかなど。
コンクリート打ちっぱなしの壁をフルに活かした現代的なツアーでした。子供にもわかりやすくおすすめ。
その後は明るくなり、自由に写真タイム。
触れられそうなくらい近くに発電システムがあります。(もちろん触れられない)このパイプの中では湖の水が高速移動中。
今まさに発電している原機。
あの大放水を管理していると思うと感慨深いです。終了には八ッ場ダムのオリジナルクリアファイルをお土産にもらいました。
ランチ「うどん 麦の香り」
ツアーに参加したので遅めのランチを食べることにします。
車で数分のところにある「道の駅 八ッ場ふるさと館」は賑わいっていて飲食店も色々あったけど、あまりゆっくりもしていられず(渋滞に巻き込まれる)、サッと済ませられそうな八ッ場ダムから歩いて行ける「うどん 麦の香り」へ。
ダムのそばにぽつんとある店舗だったけど、駐車場はひっきりなしに埋まるし、食べログの口コミもなかなかの評判。
入ると、ゆったりとした店内でちょっと小洒落てて活気のあるうどん屋さんです。ランチだけの営業らしく14:30で閉店してしまいます。
驚いたのは美味しさもさることながら、その価格!
私が注文した「海老天お餅の冷たいぶっかけうどん」。
トレーからはみ出す勢いの大きい器に、ぷりぷりのエビとお餅の天ぷらがたっぷりトッピング、讃岐さながらのコシのある手打ちうどん。なんと880円!
主人は「野菜天の冷たいぶっかけうどん」。
笑っちゃうくらい大きい野菜の天ぷらが6種類ぎっしり。こちらも880円!
しかも天ぷらの揚げ方も素晴らしく、サクサクほくほく。とっても美味しいのにバグってる価格設定。
道の駅も美味しそうなお店もあったけど、ランチするなら絶対こっちがオススメ。
お店の裏手には、ダムとあがつま湖を一望できる展望台があり、全景が見渡せるオススメスポットがあまりました。食後に坂を登るのはキツかったけどキレイな景色で大満足。