渓谷の底のホテル、塩の湯温泉「蓮月」。斬新すぎる宿泊者専用モノレールでエントランスへ入場[宿泊記]

ここに泊まってみたいから栃木旅を決めたと行っても過言ではない、塩の湯温泉「蓮月」。オープンしてから半年ちょっとのまだ新しい宿です。

塩の湯温泉は、那須塩原(塩原温泉)に隣接している小さな温泉郷。塩原渓谷の谷底にホテルがありそばには澄んだ水が美しい鹿股川が流れるレアな立地。

そんな場所なので、ホテルに向かう道路は車一台程度の細い道。いわゆるお客様駐車場がつくれないため、1.8km離れた駐車場から無料マイクロバス送迎になります。

今回ちょっと贅沢に「離れ」を予約していて、「離れ」の宿泊者は、ホテル隣接の数台分しかない専用駐車場を利用できる特権があります。少しだけチェックイン&アウトに自由度がありました。

いざモノレールでホテルへ!

到着したホテル玄関前はこじんまり感がありますが、ここはいわばモノレール乗り場

外からだとホテルの全貌が全然わからず、どんな感じなんだろう?とワクワク感しかありません。

中は広め、ちょっとしたくつろげるロビーになっていました。

モノレール(スロープカー)の準備が整うまで、座って待ちます。混んでいなかったのですぐ呼ばれました。

もしかしたら離れ専用駐車場が利用できる自由度があったから、待ち時間もほぼ発生せず楽しい乗車だったかも、と思いました。一般のマイクロバス送迎で数組混合だとピストン輸送でちょっと忙しなさもあるかもですね。

乗り場へ向かうと、初めて見えた抜け感のある景色が清々しい!
改めて斬新な入館方法にアトラクション気分が抜けなくてどうもはしゃいでしまいます。(主人にたしなめられる)ここから一気に30メートル下まで下降します。

宿泊者だけを乗せて(スタッフは不在で)ゆっくり出発します。徐々に車体が斜めになっていくのでキャリーケースはちょっと注意が必要でした。中にベンチがあるけど楽しくて座ってられない。

距離はだいたいこんな感じ。

ホテルエントランスに吸い込まれそうな感覚で、モノレールのゆっくり走行もまた味があって良い!

降りるとすぐにエントランスの扉前です。

先ほどまでの「アトラクション遊び気分」から考えられないくらいシックでモダンな館内で、浮ついたところがない大人っぽい空間です。

館内は、直足で歩けてリラックスできる畳敷きの優しい床、私の荷物はキャリーバッグで、この床でガラガラひくのは大丈夫なのかな?と思ったら、丁寧に車輪を拭いていただいた後、大丈夫ですよとのこと。

ロビーエリアには、いつでも自由に飲めるフリードリンクコーナーもありました。コーヒーマシンは豆挽きタイプです。

「離れ」まで

「離れ」はホテルの一番奥。フロントロビーからは一番遠く、広〜い本館を突っ切る場所にあります。それが離れの唯一の難かもしれない。

エレベータホールあたりにくると、照明も控えめのムーディーな雰囲気になってきました。それでも水の流れる岩の滝など、要所要所で生花や日本風のオブジェが華やかさがありました。

プロジェクションマッピング風の「池の鯉」、普通の廊下なのに通るのが何気に楽しい。

私の足に鯉が寄ってくる・・・みたい笑

フルフラットのマッサージチェア(無料)の部屋もある!ほぐしたい・・・。

立地の割に100室近い客室がある大きなホテル、このあたりは露天風呂も近いのでお風呂上がりのリラックススペースが色々がありました。

本館を抜けて、一旦外へ。

本館の客室のベランダからはこのような抜けのいい景色が広がっているみたいです。ちなみにこのホテルは全客室に温泉付き!・・ということは、この景色の本館の客室での温泉もいいかも・・・。

「離れ」はここを抜けた別棟に。まるで邸宅のような独立した客室だそうです。この廊下、滞在中一度も誰ともすれ違うことがなかったくらいプライベート感のあるエリアでした。