自分史上最強の秘境温泉へ行ってきました。
長野との県境にある岐阜県の付知川沿いにそってひたすら奥に奥にすすみます。
宿に向かうかなり前から携帯電話は圏外になるため、途中何かあっても通信手段がありません。さらには未舗装の林道を通らないといけないため行く前からちょっとナーバス。
なぜなら以前三重県の山道でのドライブが本当に怖くて・・・
渡合温泉
たった1件の温泉郷
渡合温泉とありますが、そこにはたった1件の温泉宿しかありません。民家も存在しない孤高の温泉地なのです。
心の準備のためにグーグルストリートビューでチェックしたところ、宿から9.2km手前のところから先に行けずにストリートビューは終わっていました。
ここでストリートビューは終わりです。ここら辺まではキャンプ場(右道)があるためそこそこ車の往来もあります。道路もいたって普通です。
いざ進む!
しばらくはきちんと舗装されたアスファルトの道路を車で進みます。道も広めですれ違いも可能な感じで広めです。
しばらくすると舗装された道を進むと古びたゲートが現れました。
念押しのように「この先携帯電話は圏外」「事故などは自己責任」という警告看板が現れます。この時点ではまだ宿に電話連絡することができます。ただし、あちらは衛星電話だそうです。
高樽の滝
対向車がくると面倒な車一台がやっとの細い道を20分ほど走らせた先に高樽の滝という名勝があります。
付知川の清流と合流する一本のまっすぐな滝です。
あまり天気が良くない日でしたが、水は綺麗なエメラルドグリーン。この川の清らかさを感じます。
滝壺に近づくことができる階段。
そして歩道専用の観賞用のウッドデッキの橋があります。
車用の橋と並行にかかっていました。
こんな奥地に向かう物好きは私たちだけと思いきや、先客の車が一台いらっしゃいました。またちょこちょこ車が止まっていてこのあたりは川釣りを楽しむ方達がいるようです。
さあ、我々は宿を目指しさらに奥へ進みます。
砂利道を進む
とうとうやってきました、未舗装の道。
どうか荒れていないように・・。ちなみに車高が低い車はここは通る事ができないそうです。(つまり渡合温泉には行く事ができない)
途中には落石や倒木しているところもありプチサバイバルの様相。一方で林業の方のためのスペースや重機があったり、ドクターヘリが駐機する場所があったり興味深かったです。
しかしここ直近は荒れた天気も無かったため三重県の県道のような怖い思いをすることはなくほっとしました。
ただ車に石が跳ね返らないか結構気になったなあ。変な音はしなかったけど車は大丈夫だろうか・・。
ようやく人の気配を感じる養殖所
途中、宿の方が運営している川魚の養殖場がありました。
ここまでは、この車だけが動いているかのようなひっそりとした森の中でした。心細い道中だったけどときおり誰もいない山小屋と林業の方の緊急ヘリポートがあったのが人間の痕跡が感じられてホッとしたものです。
高樽の滝の散策を含めて、最初の看板から1時間弱で到着。
車で来れない場合、他の手段としてはタクシーを手配するか、最後のバス停から3時間かけて歩く方法があるそうです。携帯電話が通じない3時間の徒歩はキツイなあ。