川の中へ入湯する無料の公共露天・尻焼温泉、誰もいない早朝に行ってみた[秘境温泉]

群馬の秘境温泉で有名な尻焼温泉。

長笹沢川を堰き止めて作った露天風呂・・・つまり自然の川の中にある温泉風呂(公共野天風呂)があるから。24時間いつでも無料です。

星ヶ岡山荘に泊まるため観光気分で行ってみましたが、週末の午後なのもあり(おそらく)ほぼ男性がたくさん入浴中。
一応水着着用推奨だけど、真っ裸で入ることを禁止されているわけではないので、近くまで行くこともせず遠くから少し見ただけでした。

しかし、どんな感じで川の中が温泉になっているのか好奇心が抑えきれず、翌朝、日の出時間にあわせ早起きして行ってみることにしました。

早朝の尻焼温泉

早朝に起きてみたものの昨夜から続くあいにくの雨模様。一度は行くのをやめようと思ったけど、外は案外明るいし濡れた里山は瑞々しいし、好奇心が勝り6時ちょっと前に出かけることに。

星ヶ岡山荘の玄関には、公共露天へ向かう人のためにクロックス風のサンダルと傘が用意されていました。

誰もいなければいいな〜と祈りつつ歩いて温泉へ。

現地には駐車場ははないけど(徒歩10分のとこにあるらしい)、バイクなら数台おける駐輪場があるけど、バイク等もなく誰もいないかも。

日中はそれほど目立たなかったけど、早朝は湯けむりがかなり立ち込めていました。

まあまあ小汚い(笑)ほったて小屋の中は、着替えなどで使う棚と、キレイな温泉が張った小さい岩風呂。湯の温度からしてたぶん源泉100%だと思う。
明かりのつくようなものは見当たらなかったので、日が暮れたらマジで怖いかも。

露天温泉は、3段の段違いのエリアにわかれてました。

尻焼温泉の名前の由来は、川床から源泉が湧出し痔の治療(お尻を温める)をしたことから。
なのでここの温泉は、自然に川から源泉が湧出してるものだと思っていたけど、どうやら脇にある温泉槽からも熱い温泉(尻焼温泉の源泉は60度近く)がパイプから掛け流し状態でした。

川床から源泉が湧出している場所もあるみたいですが、心地よい温度になるように温度管理されているのかなって思いました。

上段

川の上流側・上段は、冷たい川の水。

中段

真ん中のエリアは、パイプからなみなみと温泉が供給されているちょうどいいお湯加減♪

浅めで岩風呂のような感じだったので、足湯だけでも楽しめるかも。

・・でも平らな板で歩きやすいけど、その岩には藻?苔?っぽいものがまんべんなくついてて足元はヌルヌル。ビーチサンダルで歩くのも危うくて素足だったら絶対つるりとやられそう。

うーん、藻っぽい生臭い匂いも少しするかも。

下段

下段は温度が冷めたぬる湯ゾーン。ちょっと深さがあるのでプールや川遊び感覚でちょっとアクティビティ感がありました。

「ワニ」がいる

余談ですが、ここについて色々調べていると、口コミでやたらと出てくる「ワニがいる」「ワニがいるのでご注意を」というワニというワード。

最初は意味がよくわからなかったけど、女性がくるのを温泉に潜んで待っている男性を「ワニ」と呼ぶという温泉用語らしいです笑
顔だけだしてスーッと近づいてくるのがワニに似てることから付いたとのこと。

この下段ゾーン、いい感じに潜めそう。
ここ、ワニいるみたいです笑

入浴した?

で、誰もいないし、せっかくだから入浴してしまおうか・・と一瞬思いましたが思いとどまりました。(そもそも水着もないし一人では不安)

一番の理由は、やっぱり体を癒す温泉としてはこのぬるぬるの藻には抵抗があり・・・。つい数十分前に入ったばかりの「星ヶ岡山荘」の露天風呂の清潔さ・心地よさと比べてしまいます。

ここは野生の入浴感を体験するところ、もしくは川遊びが楽しいところだな、って感じました。
私の中での結論、「温泉なら星ヶ岡山荘の露天風呂が全然いいじゃん」です!