飛行機でスーツケースの破損。過去2回ともグローブトロッターだった

海外旅行でスーツケースが壊れた経験

今までに過去2回、飛行機に預けたスーツケースが破損してしまったことがあります。

両方とも帰国便。ほんと海外空港でのスーツケースの取り扱いは雑なんだなあ・・

不幸中の幸いで、保険手続きが日本語で進められるのと、壊れても最悪空港宅配便で運べる事がありがたかった。

1回目は30インチ、2回目は18インチトロリー、両方ともグローブトロッター(globe trotter)だったのでした。

ちなみに高級ラインのセンテナリーモデルではなく、オリジナルと呼ばれる創業当時から継承されるモデルでした。同じ仕様のものは現在は販売されていません。

グローブ・トロッターの場合

一人旅をするようになってからは「スーツケースの条件は自分の力の範囲でハンドリングできる事」と思っています。

海外の優しくない導線の交通機関とか、エレベーターやエスカレーターが全然なくて泣きそうになったり。そんな事に遭遇するのが海外旅行、だからスーツケースは軽いのが一番だとつくづく思います。

でも持っていてときめくデザインも欲しい・・!。

そんな経緯で可愛くないお値段だったけど頑張って手に入れたのがグローブ・トロッターでした。結果大きさ違いで黒色の30インチ「大」トロリー付きの18インチ「小」の2つ持っていました。

GLOBE TROTTER 30inch破損

1回目 エールフランス

まずは一人旅でイタリア&フランスから帰国したエールフランス便、成田空港

30インチはこのようなデザイン。上部ハンドルを持って引いて転がすタイプのスーツケースです。取手は引き出せません。高さが80cmあり容量66リットル、4.5kg。容積のわりに軽いと思います。

こちらが成田のターンテーブルでは「上部ハンドル」が行方不明の状態で戻ってきました。

ヨーロッパからの帰りなので、中には化粧品・食材がお土産で多めに入っていたとはいえ、超過料金なし制限内の重さのはずです。どうやったらこのように・・。

航空会社責任での修理

エールフランスのbaggage claimカウンターで書類をもらい、保険会社の連絡先を教えてもらいました。

このままでは二輪で転がせず運ぶこともできないので宅急便(自費)で送ります。空港の宅配カウンターまでなんとか頑張った。

帰宅後、保険会社に連絡すると「保険会社の指定業者に送る」か、「自力で修理業者へ持ち込み事後精算」のどちらかになるそうです。

ただし指定業者の場合は必ずしも純正パーツでの対応が確約できないとのこと。それではせっかくのグローブトロッターが悲しすぎます。自分で修理を手配することを選びました。

現在は修理サービスのルートがきちんとアナウンス&整備されているグローブトロッターですが、破損当時はHPにはなんの情報もなく、結局会社代表に電話して段取りを教えてもらいました。

自宅から一番近かった東京青山の「ヴァルカナイズロンドン」の店舗に持ち込み、もしくは発送をして現物を見てから、という段取りです。

空っぽになったトランクは軽いのもあり、ショップへ持ち込んでいくことにしました。

ショップスタッフに見てもらうと「珍しい壊れ方」とのこと。修理可能で、2ヶ月ほどで完了の連絡がありピックアップするため再来店しました。

代金は当時15,000円ほどだったと思います。もちろんエールフランスの保険も無事におりました。

GLOBE TROTTER 18inch破損

2回目 タイ国際航空/プライオリティタグ付き

バンコクからの帰国、タイ国際航空便。しかもビジネスクラス搭乗だったのでプライオリティタグがしっかり付いていたスーツケースでした。なのに・・

壊れたのは引き出すハンドル。

雑にハンドルを持ったみたいで、コの字型のハンドルパーツがすっぽ抜けた状態でした。今回は抜けたパーツも残っていましたが、シルバーカラーの部品が本体に申し訳なさそうに添えられて無残な姿でターンテーブルから流れてきた・・・

それが周りの人々の注目を集めちゃうんですよね。ずっと行く末を他の乗客に見守られていたような気がします。

baggage claimカウンターに行くと、今回の破損は引き出すハンドル部分のため飛行機会社の免責にあたるそうです・・・。

ただ任意の海外旅行保険で修理は可能ということで必要書類を作ってもらいました。

クレジットカード付帯保険で修理

海外旅行保険はいつもクレジットカードの自動付帯で済ませていたため、保険利用可能カードの約款を見比べて一番保険が手厚かったAMEXのカードデスクに連絡して対応してもらう事にしました。

こちらは、「一度状態を見て、修理方法を事前連絡。了承後修理にとりかかる」とのこと。

一番心配なのは、純正パーツ以外のもので仕上げられる事でした。電話でもそこを伝えたところ「それも見てみないとわからない」という事で恐る恐るお預けしました。

しばらくすると修理内容の方針の確認連絡があり、純正パーツ(グローブトロッター)での修理可能とのこと。また、自己負担金は数千円(たしか2-3,000円ほど)になるとのことでした。純正修理の対応にほっとしました。

 こちらが修理の後のもの。純正修理で引手パーツを全部取り替えてくれたようです。

自分史上、絶対壊れるスーツケース

丈夫で一生物と思われているブランドイメージがありますが、以上の経験からすると確実に壊れやすいと言わざるを得ません。

今までもっていたスーツケースの中でGLOBE TROTTERだけが壊れています。いままでRIMOWAとゼロハリバートン、日本のACEのスーツケースを持っていましたがそれらが壊れたことはまだありません。

特に預け入れ荷物にはしてはいけない

特に今回のハンドル周りやロック部分は凹凸が多く、当たりやすかったり機械に巻き込まれやすいのかもしれません。30インチの取手なんか何らかの機械に巻き込まれたとしか思えない。

それから車輪が小さく華奢で、自分でコロコロ転がしていく使い方は不便なんです。やっぱりグローブトロッターは車で荷物を運ぶお金持ちのスーツケースなんだなと実感します。

庶民の私には身分不相応でした。

しかし劣化しにくい素材使いのバルカンファイバー、角の革当てビスなどはすり減りにも強く長く使える所以はここにあるのかなと思いました。

レンタルで確かめてから購入したかった

しかし買ってしまったら最後、自分の旅のスタイルに合わなかったらダメージが大きすぎるのがその価格。

一度旅に連れ出してから判断できたらベストだけど買ってしまったらそういうわけにはいかない。レンタルして試してみるというのもアリかと思います。

強く思う理由の一つに、車輪の仕様が自分の旅スタイルに合うかがとても重要だと考えます。

先にもいったとおり元々富裕層のスーツケース、そういう方はスーツケースを自分で持ちません。なのでグローブトロッター全般において車輪は小さく機能性はなし

そのため荷物の詰まったスーツケースは、屋外の道では引いて歩くのがとても重く、その音もうるさいです。ガンガン歩いて移動したい人には不向きだと思いました。海外の歩道は日本のように平坦ではありません。

私は最初にレンタルしたかった・・。

特に荷物をつめてからの車輪の質は確かめてほしいところ。できればアスファルトで。

グローブトロッターを試せるレンタルショップは少なく、さらにスーツケース専門店でないと細かい見落としが不安です。ここならスーツケース専門店でグローブトロッターがレンタルできます。

おすすめするなら小型タイプ

機内持ち込み用の小さいサイズだったら、雑な扱いを受けなくて済むし軽くて丈夫です。汚れもある程度ならこなれた印象になります。

おすすめするならそんな小型のタイプかな思います。トロリー部分の問題も、小型なら許容範囲かも(人による)。

後日談

湿気に弱いGLOBE TROTTER

その後、せっかく修理した30インチの大型トランクですが処分してしまいました・・。

新築のマンションに入居していた頃です。壁はコンクリート打ちっぱなしの部屋。

30インチのスーツケースはクローゼットの奥にしまっていました。ある日、使おうと思って取り出してみたら、中のクロス部分には無残にも茶色っぽいシミが全体にポツポツと・・・なんと茶カビがはえてしまていました。

どうやら新築マンションの建物に使用したコンクリートは、数年間かけて乾燥するとのこと。・・ということは新築のため入居してからずっと湿気が高い状態になっていました。

しまい込む期間が長かった大型の30インチは気づくのも遅かった。(同時にレザージャケットもカビだらけに。とほほ)

これはレアケースかもしれないけど、どのみち湿気の多い日本だと防ぎきれなかったかもしれないないなと泣く泣く処分。思いがけないウィークポイントでした。

日本の多湿な気候では注意がこれからも必要かもです。

シミ除去を自分でやってみた

その後、経年劣化なのか18インチも同じシミができてしまいました。どうせなら、と処分覚悟でシミ除去をトライしてみました。↓