角上楼の趣ある文化財建築も楽しみつつ客室は現代的をチョイス。メゾネットの翠上楼 露草へ[宿泊記]

登録有形文化財に指定されている本館での宿泊も捨て難かったのですが、予約時に空室がちょうどあったメゾネットタイプの翠上楼という別邸を予約してみました。

歴史ある旅館とメゾネット客室というのが想像しにくくて、なかなか面白い組み合わせで楽しみです。

場所は、本館の古い建物を最後まで進んだ一番奥の方。小さい出口から外にでると中庭がありました。

この中庭をぐるっと取り囲んむように客室棟があります。旅館周辺の町の様子や正面玄関からは思いもよらなかった、旅館ならではのひっそりとした非現実感がありました。

別邸・翠上楼

メゾネットの客室は3室続きの離れ、独立した建物です。

露草の部屋

ガラス張りの玄関に一瞬ビビりましたが、十分なプライバシー確保できています。だってめちゃくちゃ広いから!(もちろんリビングとの中扉もあります)

入ってすぐ見えたのは、メゾネットならではの大きな窓!

そして和室。掘り炬燵になっていました。これだけ見るとまるでメゾネット住宅のよう。違いはキッチンがないことくらいか。

螺旋階段を登った先にはベッド&バス。テンションが上がり、螺旋階段を無駄に行ったり来たり。こどもか。

猫も遊びにくるかも

ちなみに夕暮れ近くにソファーでくつろいでいたら・・角上楼のきまぐれ看板猫ちゃんがうちの坪庭を電撃訪問!

マイペースでのんびりくつろいでいたので、撮影しようとヨコシマな気持ちを察したのか人影が動いたからなのかスタスタ去ってしまいました・・。

あの猫ちゃん、かなり館内を自由に歩き回ってるわ。

2階

左のクローゼット風の家具を間仕切りにして、洗面&シャワー室と・・・

ベッドルーム。2階は下に比べやや窮屈ですが面白い間取り。

ちなみに間仕切り家具のこちら側は、寝ながらテレビが楽しめる仕様。

露天風呂

そして2階はテラスに続きます。こちらには専用の露天風呂がありました。室内のシャワーブースには最短で行ける場所同士。

一人で楽しむには十分な広さ。

アッピーアワーを楽しむため、一旦退室して帰ってきた頃にはこのテラスからは素敵な夕焼けが待っていました。

いい景色なので露天風呂に入ってみることにしました。

海辺近くの空は抜けるように広くて、迫力のある雲は刻々と変わっていくので飽きない景色。

解放感ありすぎて、(周りから見えないかしら?!)というドキドキ感と時期によっては虫だけが懸念材料です。

メゾネットの欠点・・

二人で泊まるには贅沢すぎる広さと解放感でほんとうにゆったりできるのですが、1個だけ欠点がありました。

アッピーアワーも含めたくさん呑んでしまったこともあり夜中トイレに目覚めたところ、思いのほか寝起きの螺旋階段が辛かったことです。階段もさることながらあのクルクルが寝ぼけてると踏み外しそうで。ずっと熟睡できてたら気づかなかったかも笑

そして、しっぽり二人で過ごすより、真に楽しめるのは大人数や数家族での宿泊かもしれません。

わいわい騒いでも周りに迷惑がかからないつくりと、下の和室にも襖をしめて布団をひくことができるのでベッドルームと合わせて二つのプライベートルームができあがります。

きっとそんな使い方も想定しながらつくった客室かもしれませんね。