村上隆と原型師BOME、プンタ・デラ・ドガーナ美術館(ベネチア)と海洋堂フィギュアミュージアム黒壁〜滋賀県長浜市

海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」の鑑賞していたら、思いがけずベネチアの旅を思い出しました。きっかけは後述します。

幻想的な朝焼けに出会えたヴェネチア。雨上がりの夜明け、忘れられない15分間の空気

ベネチアで訪れた運河に浮かぶ現代アートの美術館プンタ・デラ・ドガーナ。安藤忠雄設計の建築でもあり、世界の現代アートが大集合する素晴らしい美術館。

一人旅だったので自分のペースで思う存分鑑賞しました。世界有数の現代アートを前に感じたインパクトや感情は今でもはっきり思い出せます。

ちなみに私が訪れたのはオープンからまもない頃。

この美術館を象徴する作品像は、屋外の先頭にシンボル的に展示されていました。美術館に行かなくとも誰もが鑑賞できる状態です。(ただし美術館に行くには船の使用がマスト)しかし今では風情を台無しにするアクリルの箱で覆われているという噂です。

美少女フィギュア = 突如日本のアートに

接点のない二つのミュージアムの思い出が結びついたきっかけは、海洋堂のスター造形師さんごとに作品を紹介するコーナー。

思いがけず展示してあったスター造形師の一人BOME(ボーメ)さんの特集がされていました。

私がBOMEさんのお名前を知ったのは、フィギュア界ではなくアート界がきっかけでした。公式プロフィールにもアート関連が紹介されています。

作品は、このようにアニメ系のかわいいお顔に手足の長い誇張されたナイスバディ、しなやかになびく盛り髪が特徴です。いろんなアニメマンガ作品のキャラクターも手がけていらして色々展示されていました。

しかし、初音ミクほか数点しかわからなかった・・・。

プロフィールにある村上隆さんとのコラボ作品というのは、オタク文化を世界的なアートに昇華させたフィギュア作品のシリーズです。

その存在は強烈なインパクトで、その世界に詳しくない私にも賛否の感情渦巻く作品でした。

ベネチアで見た村上隆作品のインパクト

そのコラボアート作品を実際に目にしたのが、このプンタ・デラ・ドガーナでした。ミュージアムショップで購入した厚さ4センチ弱の公式カタログ(66€)にも収録されています。

スーツケースが重くなってベネチアの石畳を歩くのが大変だったよ。

My Lonesome Cowboy」 全貌は決して載せられない、というかはばかれてしまう、普通だったらR指定・・・。

しかし美術館では他の作品と同じように至極普通に展示されています。このアート作品はサザビーのオークションで16億円で落札されたそうです。

隣には「Hiropon」。こちらもちょっとまあ普通にR指定ですかね・・。

この作品の造形はBOMEさんがされました。当初は、それではなぜ作家名がBOMEでなく村上隆なのか?とも思いましたが、村上隆さんがいなかったら造れなかった作品だとも。

とてつもないインパクトの芸術作品&それをぐるりと動じずじっくり鑑賞する人々。作品というより、このシュールなシュチュエーションが現代アートなのか・・・。と思ったのを思い出しました。

あのとき見た作品のディティールや技術のクセは、やっぱりそっくりだと思いました。

Stylized Sculpture 杉本博司

ちなみに、この美術館で一番ファンになったのは、こちらも日本が誇るアーティスト「杉本博司」さん。

ファッション界のトップメゾン、中でも特に有名なアーカイブ作品(オートクチュール)をマネキンに着せて撮った写真のシリーズ「Stylized Sculpture

シャネル、サンローラン、イッセイミヤケ、コム デ ギャルソンなど、ファッション系の展覧会で実際にお見かけした作品が、光と影のみで新たな魅力を発するのに引き込まれてしまいました。

もし、財力があるなら・・・欲しい!