天然記念物「塔のへつり」と、ちょっと信じられない秘境らしい秘境駅「男鹿高原駅」に近づいてみた

大内宿を散策し、本日の宿のある鬼怒川温泉に向かいます。道中にちょっとした見どころがあるので寄ってみました。

塔のへつり

まずは、大内宿とセットで観光スポットになっている「塔のへつり」へ。ここは奇石怪石がおりなす不思議な渓谷のようだということらしい。

昭和18年から国の天然記念物に指定されているかなり昔からある景勝地です。

断崖絶壁に長年の風化で、偶然にも人がひとり通れるほどの小道が自然にできているのが特徴で、実際に吊り橋を渡ってそこを散策することができます。

冬季閉鎖中・・・

ただ3月はまだ閉鎖中でした・・・。たしかに冬季は雪で足元が滑り危ないのは間違いない。

高所恐怖症的には現地で見たらやっぱり怖そう。
周りにはもう雪などは見えないから通行止めの解除ももうすぐだと思うけど、きっと通行できるようになっても私は渡らなかっただろうな〜。

阿賀川は穏やかでエメラルドグリーンの美しい景色だけで十分です。

吊り橋を渡った先には古くから「虚空像菩薩」が祀られたお堂があるそうで、学業系のパワースポットでもあるそうです。

秘境駅「男鹿高原駅」

鬼怒川温泉までのルートは、ほぼこの国道121号線。このあたりは点々と(それも間隔が遠い)民家らしき建物があるだけのほぼ緑の道です。それも集落とかではなく人里離れた山道レベルです。もちろん歩いてる人は一切見かけません。ここらへんに住人はいらっしゃるのかなあ?

そんな人の営みが感じられないエリアに駅があるというのが驚きです。実はここから通学する学生さんとかがいたりして?!など疑問だらけ。

駅に向かうには国道から舗装されていない小さな脇道を曲がります。周りになんにもなくて畑ひとつ電灯すらもありません。走ること1km弱、関東一とも言われる秘境駅が見えてきました。

野岩鉄道会津鬼怒川線、男鹿高原駅。

こんな駅前、見た事ない!
何もない・・・
どのような人が利用するのすら見当つきません。車も停められないのに住民はどのように利用するのでしょう。天気の良い昼間だからまだマシも夜は恐怖を感じそうな佇まい。公式もこのようにおっしゃっています↓

駅付近には、広場(緊急用ヘリポート)以外特に何もありません。

駅付近には、広場(緊急用ヘリポート)以外特に何もありません。
国道121号線へは、駅を出て右へお進みください。(国道まで徒歩5~6分) 
男鹿高原駅前には、多少のスペースがございますが、駐車には適しておりません。

野岩鉄道HPより http://www.yagan.co.jp/eki/ojikakogen.html

もちろん無人駅。切符売り場もトイレも駐車場もありません。駅周辺ではときおり熊も出現するそうです。wikiによると1日の平均乗降者数は1を切っているそうです。そうなるとここから通学する学生ルートの仮説は消えた。

秘境駅なのに、メジャー駅とつながっているのがなんだか不思議です。

始発駅「浅草駅」の東武鉄道線〜野岩鉄道〜会津鉄道と連絡線になっているようです。

鉄ちゃん方面では大変有名な秘境駅だそうで、ホームには誰でも自由に書き込める駅ノートが置いてありました。

読むと時折ここを目的にきている猛者もいるようです。本当に周辺には何もないのに・・バイタリティすごいな!