2018年10月に宿泊しました。
3日入れば3年は風邪をひかない。といわれる白骨温泉
昔からそのように言い伝えられ、薬効がある風な温泉に期待。白骨温泉郷自体はこじんまりしていて宿の数も十数件しかありません。
そのなかで今回選んだのはなかなか面白い立地に立つ「山水観湯川荘」。他の宿のように道路沿いにあるのではなく、川辺に下って更に対岸に渡るというイメージの場所にあります。
温泉街の中心に、吊り橋を渡らないといけない宿
左右を山と川にはさまれた特殊な立地、そんな変わった所に一軒だけある旅館。アクセスルートはぎりぎり車が通れる吊り橋のみになります。
14室だけの旅館ですが、温泉は露天内湯あわせて6つもあります。しかも全て源泉掛け流し・加水なし・24時間いつでも入浴可なのです。
50年以上もこの地で営業してきた老舗旅館。館内はリノベーションを丁寧に繰り返してきた感じがみてとれます。今となっては希少な子熊さんの剥製。昔ながらの営業が伺えます。
天然の乳白色、結晶化した温泉成分の蓄積が年輪のように
2カ所の露天貸切温泉があります。(屋根のあり/なし)どちらも温泉成分が結晶化していて、浴槽も床も真っ白。ちなみに湧き出しはじめは透明で時間がたつと白濁するそうです。
こちらは内湯の貸切風呂(夫婦風呂)です。こちらは50年間ずっと使い続けているお風呂で、その浴槽は木製でしたが今はそれが面影なく芯になり、まさに白骨のように育っています!
こちらは1人でいっぱいの小さな深いお風呂。それにしても50年間、天然なのにキレイな白をキープしているなあ。大浴場には、昔の古い浴槽の断面が展示されていました。白い年輪はかなりのものでした。
泉質ですが、芯までとっても暖まります。湯冷めしにくく感じました。風邪を引かないとか、お年寄りに良いとされるのは、この芯から温まるからかと合点。
私の感想は、最初は少し乾燥というかデトックスされる感じがしました。でも弱酸性のお湯なので肌に優しくツルツルになる温泉でした。泉質はかなりと良いと思います。
温泉水を使った郷土料理
白骨温泉では料理に温泉水を使うことが多いらしく今日のお鍋(味噌牛乳)も温泉水使用らしいです。岩魚の塩焼きや朴葉で焼いた信州牛など地場のもの。
朝食は、温泉水を使ったおかゆがでました。
白骨温泉では日帰り入浴もできます
温泉郷のバス停のところに、各旅館の日帰り温泉の案内がありました。我らが湯川荘は1500円と一番高額でした。自慢の表れでしょう。この日はお休みでしたが日帰り専門の施設もあるみたいです。
近くにはお土産屋さんがありました。山の素材を使った手作りの民芸品が、お値打ち価格(観光地価格でない)で発売されていました。カゴなど好きな方は掘り出し物があるかも。
昔の人が湯治したのがしみじみわかるいい温泉。派手でないけど田舎風のほっとする宿です。
JR松本駅より上高地線で新島々下車、バスで白骨温泉
長野県松本市安曇白骨温泉4196