今回は中部国際空港セントレア島に泊まる旅です。ただしそこからフライトはありません。ただ泊まりにいくだけです。
チェックイン前にちょっと寄り道をします。
セントレアから車で10分ほどの場所にあるのは常滑市。古くから焼き物や陶器の町として発展してきた常滑焼が有名です。その常滑市を本社にしているのがINAX(今はLIXILグループ)です。
INAXといえばタイルや陶器。そのコレクションや自社製品の歴史を展示しているミュージアムがあります。
広い敷地にコンセプトの違う小さなミュージアムがいくつか点在しています。明確なエントランスがないので公園やパブリックスペースのようなくつろいだ雰囲気もあり、無料の施設やレストランになど気軽に立ち寄れる堅苦しくない施設でした。
子供が楽しめる有料の体験コーナーがいくつか開催されていたようなので、芝生の公園では子供たちが遊んでいました。
大正時代の窯・煙突は登録有形文化財
このミュージアムのメインはこの「窯のある広場・資料館」。この場所にあった大正時代につくられた煉瓦造りの窯を保存展示してある建物です。登録有形文化財と近代化産業遺産に登録されています。
このミュージムのアイコン、レンガの煙突は大正時代から実際に使われていたもの。
併設の建物の中には、同じ時代のレンガ作りの窯が保存されています。内部に入るとプロジェクションマッピングでムービーが始まります。
これだけ大きな窯だと焼くものも大きいもの、当時は主に土管を焼いていたそう。実際に作られたものが展示されています。
オープンは2006年なんだけど「展示館はずいぶん今時のモダンなデザインで館内に清潔感があるなあ」と不思議に思いました。そうしたら最近まで保全工事で閉館していたみたい。2019年10月にリニューアルオープンしたそうです。
好奇心をくすぐられるというより、保全のための施設って感じ。でもとっても絵になる施設。
こちらの小さい窯はタイルを焼いていたそう。一部分だけの移築で中は説明展示のみでしたが、焦げついたレンガはリアリティある。
建築に使われたタイル・テラコッタパーク
INAXが実際に制作した建築装飾をビルが解体されたときなどに引き取ったコレクション。大正〜昭和のレトロな装飾が展示されています。
前室には、コレクションの歴史や時代背景を紹介する部屋。
屋外展示場。かつて屋外にあったものは同じく屋外に展示されています。
横浜松坂屋本館で昭和9年の制作。
世界のタイルの歴史がわかるコレクション
次に、レストランとミュージアムショップが併設されているのが、「世界のタイル博物館」。タイル蒐集家が常滑市にコレクションを寄贈したのが会館のきっかけ。
それにプラスして、現代のタイル技術を組み合わせて色々な技術を見ることができます。オリエンタルな美しいゲートもタイル。床もタイルで作られています。
巨大なゲートに負けず劣らない巨大クリスマスツリーが飾ってありました。
階段の装飾もデザインタイルが。
モザイクタイルの天井は、見上げるとトリップしそうな圧倒感。
そして釉薬の濃淡での立体感が素晴らしいアートタイル。角度で見え方も変わって写真より良かった。見応えがあります。
そしてINAXらしい、トイレシリーズ笑 どれも城主や富裕層の家で実際に使われていたもの。世界各国からよく集めてきた笑
金の全自動トイレもありました笑
中部国際空港 知多バス 知多半田駅行「INAXライブミュージアム前」徒歩2分 / 中部国際空港から車で10分
共通入館券 700円(大人)