愛知唯一の日本百名湯 奥三河 湯谷温泉。濃厚温泉と旬の鮎会席料理・旅荘みつい[宿泊記]

愛知県の湯谷温泉に行ってきました。場所は静岡県との県境にほど近い場所にあり、奥三河と呼ばれる場所にあります。

奥三河といえば長篠の戦い(織田軍+徳川軍 VS 武田軍)。

昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」では、織田信長が準主役でありながらまさかの1セリフのみで終了し世間をザワつかせたのも記憶に新しく地元観光関係者もガッカリしただろうなあと察します。

奥三河の鳳来峡・湯谷温泉

小さい温泉郷ですが、豊橋から飯田線でいくこともできる駅近の温泉です。ここの温泉は濃いことで有名なところでもあり温泉が楽しみなのです。

規模は小さな温泉郷で、周りにはあまり施設やお店などは少なくひっそりとした雰囲気です。全体の客室数も少ないので、観光客が行き交う賑やかさもありません。

ただ湯谷温泉の周辺は、自然の中で過ごす登山や川遊びなどのアクティビティが充実。私も翌日は標鳳来寺山の中腹にある「鳳来寺山東照宮」まで登山します。

旅荘 みつい

鳳来峡・板敷川ぞいに立つ旅荘みついは6室のみの小さな宿です。

板敷川は川底が板を敷き詰めたように見えることから由来しているそうで、川側の部屋がよかったのですが予約時にはすでに空きがありませんでした。

残念ですが今回は山側の部屋に泊まりました。

小さなぬくもりのある宿

入り口すぐにちょっとしたスペースがあったのですが、置いてあるものや雰囲気で、以前は外国人客も多かったのかな?と感じました。

古い建物を洋風のエッセンスを加えてリノベしたような和室です。

もしかしたら元々は二つの部屋だったのかなと思う面白い間取りでした。

あらかじめお布団はセッティング済み、チェックアウトまでこのままです。温泉から上がってすぐダイブできる幸せ♡

わずか12畳の部屋になんとエアコンが二つもありました。暑がりさんにオススメ笑

さてさて、さっそく楽しみの温泉に向かいます!

いい意味で野性味あふれる温泉

それほど広い浴場でないため&感染対策のために、先客を確認してから入ってくださいとのこと。

確認の方法は男女共用の入り口でスリッパがあるかどうかを確認します。ここでスリッパがある場合は少し待ちます。

入り口付近にはアメニティとシャンプーバーがセルフサービスでありました。

スリッパを脱いで暖簾をくぐると昔ながらのレトロな雰囲気。露天風呂付きのは右側ですが、夜には男女が入れ替わります。

結構開放感のある露天風呂でちょっとドキドキ。身を乗り出すと橋が見えるけど大丈夫かな・・大丈夫なんだろうな。これだけ景色を遮るものがないと清々しい!

目の前の川の色が黄味がかっているのは川底の板岩の色のようです。キレイな清流なのでおそらく長年の温泉成分よるものじゃないのかな。

内風呂は源泉掛け流し。お湯は少し濁りがあり、光があたるとやや玉虫色に光り、どちらかというと太陽のある昼間に入るのがとても気持ち良いです。

これが伝説の鳳液泉か!やや濁っておるけど沈殿物ぽいのはあまり感じず、成分がお湯に溶けきっているようなイメージです。グレーがかったお湯は湧き出るままの野性味を感じます!

旬の鮎の会席料理

夕食は食堂でいただきます。広めの会場に私たちの他には1組しか見かけず、パーテーションが組まれていたので貸切気分。

夕食

全体的に優しくて爽やかな会席でした。

鮎のお造りは、新鮮じゃないとつくれません。久しぶりに食べた!

その後には塩焼きがきた!鮎三昧で贅沢。

椀ものと野菜の天ぷら。

メインの牛、この時期は野菜と一緒に蒸しものでした。季節によって違うみたいです。蒸してるから旨味を逃さず、さっぱり食べれました。

奥はデザートのトマトのゼリー。甘くなくて(褒めことば)美味しかった。

朝食

朝も同じ場所で。

朴葉みそといえば岐阜県ですが、愛知県内で出てきたのは初めて。

食後のドリンクはセルフサービスでした。

館内ところどころに、焼き物や和の作品が点在していていました。こちらは玄関先に展示されていたチェーンソーで彫ったという木彫りグマ。

派手さはないけどちょっと懐かしい暖かい宿でした。