日南市のこじんまりした飫肥城下町。九州の小京都では歴史巡りより苔の田園風景に癒され[日本100名城]

サマーアクティビティと無縁の夫婦が、なぜかリゾート大国・夏の宮崎県に旅しているのもJALどこかでマイルのせいです。

2日目は宮崎駅からレンタカーを借りて飫肥城(おびじょう)のある日南市に行ってまいりました。(ちなみに宮崎の景勝地・高千穂も検討したのだけど良い宿が見つからずパス)

飫肥城下町

飫肥の城下町は、昔ながらの景観を守り古い建物も残る別名 九州の小京都。主な見どころは徒歩で回れてしまうコンパクトさもあります。

地図のベージュ部分が歴史保存地区ですが、徒歩もしくは自転車で十分まわれてしまいます。

ただこの日はさすが九州、東京より残暑厳しく武家屋敷通りには日陰もクーリングスポットもほぼありません。歴史的建造物を利用した施設はエアコンもない。かなりハードな城下町巡りになりました。全身汗だく。熱中症警戒レベルです。

夏に行くのはお勧めしないかな。過ごしやすい季節に来たかった〜。

飫肥城(おびじょう)

飫肥城は今は残っておらず、大手門も近年に復元されたもの。本丸があったとされる場所は今は小学校としてバリバリ使われております。飫肥城の資料的なものも乏しく復元方法も史実に忠実ではないそう。

どちらかというと、城の跡地である立地や土地のパワーを感じる場所だったかな。

飫肥城歴史資料館

飫肥城内にある資料館です。

城の歴史的資料はほぼないので、どちらかというと戦国時代の城主・伊東家の事だったり飫肥藩の紹介だったり。そんなものが展示されています。

飫肥城に関するものは発掘された瓦などしかないみたい。

かつての城主・伊東家は静岡県伊東市に縁があるため、伊東市長から伊東名物河津桜が寄贈されていました。(大河ドラマ 鎌倉殿の13人でお馴染みのあの「伊東」)

旧本丸跡

ここが飫肥で一番好きだった場所。かつてお城が建っていた跡地が、一面 樹齢140年の杉と苔に覆われている町に突如現れた神秘的な場所でした。

城が朽ちた後に、こんな自然が出来上がるなんて。(実際には植林だけど)

苔むした古い石垣。足元はしっとりフワフワで夏の暑さが和らぎます。

飫肥のおたから 苔と杉

実際に苔と飫肥杉は、飫肥のおたから資源だそうです。

4本杉のパワースポット

下城する道すがら、しあわせ杉というパワースポットがありました。

何かいわれがあるのかな?でもそういう記述が見当たらなかったので、多分「言葉遊び」かな? 「4本が向かい合わさっている」的な笑

四隅に生える杉の対角線中心部に置き石があり、そこがスポットだそうです。

その場所からの眺め。

様々な資料館もあるが・・

これから城下町の歴史保存地区や共通入場券で入れる様々な資料館に向います。

ただ感想を先に伝えておくと、日本全国それほど武家屋敷や昔の生活様式などさほど変わらないので(どこかで同じものを見たなあ)というデジャブ感が正直ありました。

江戸時代の藩主の御殿を再現 松尾の丸
商家資料館

せっかくだからほとんどのところを回ってみたけど、途中で飽きちゃったかな。飫肥は武家屋敷のある城下町を散策するのが断然いいと個人的には思いました。

城下町風情を感じられる石垣は、アスファルトや標識がなければプチタイムスリップしたような感覚にもなりました。

Nazuna 飫肥 城下町温泉

そんな城下町にある古い武家屋敷をリノベーションしたホテルがあります。Nazuna 飫肥。まだオープンまもない新しいホテルで、実は宿泊予約寸前まで考えていたホテルです。

実際に見てみて、歴史景観地区にあり思ったより雰囲気的にも良い場所でした。風情ある城下町雰囲気も相まって、武家屋敷そのままのタイムスリップしたかのような外観です。

でも中はとてもモダンな和風ホテル。部屋には温泉付きでしかも源泉掛け流しです。心惹かれるインテリアやデザインアイデアもとても素敵。

あと、宿泊者誰でも利用できるセルフの地ビールサーバーが設置してあるんだって!

全5室で、館内はプライベート感のある大人な空間。
ただ、食事の設備が整っていないため、夕食は徒歩では難しい場所にある街の提携先レストランへ自力で向かわなければならず、その一手間が滞在が慌ただしそうに感じやめてしまったのでした。(特に主人が渋る)

この古い街並みに佇む武家屋敷での宿泊体験、やっぱり心惹かれるな〜。