冬の東北巡り。雪の山寺・絶景の五大堂、行きは良いけど帰りは大変。雪の時期はアトラクション覚悟で

期限の迫るANAマイルで仙台までの特典航空券を発券、3泊4日の東北巡りをしてきました。

仙台空港でレンタカーを借りて、仙台には目もくれず山形県を目指します。

私たちの国内旅は、宿泊宿をどこにするか?のプライオリティが高く、予約できた宿次第で行き先が決まる参考にならない変態旅程。チェックアウト→チェックインの空いた時間で近くの観光地に寄ってみるパターンです。

仙台空港→山形県山寺へ

午前中には「山寺」エリアに到着しました。少し早いお昼を食べてから、山寺の石段にチャレンジします。

最寄りの仙山線「山寺駅」からは10分もかからない距離、しかも商店のある参道がすぐに始まるからアクセスはめちゃくちゃ良い。

山寺近くの「えんどう」

お昼は食堂「えんどう」さんに。

ここで1000円以上利用すると、駐車場を無料にしてくれるサービスがあるからです。お土産品や石段対策のレンタル品もあるのですごく便利。

お土産物屋のほうの軒先で串団子みたいな食べ歩きできる「力こんにゃく」も売ってます。つい立ち止まってしまう香りが漂い、こんにゃくはしょうゆ出汁がしみたいい色!

が、建物続きの食堂のほうで私たちはいただきたいと思います。

名物の芋煮を待つ間、お店の方と雑談していたら、昨日は石段の雪で骨折者がでたそうな。

「お姉さんの靴(スノーブーツ)は大丈夫だけど、お兄さんの靴(普通の靴)は危ないかもよ」ってアドバイスをもらった。靴のレンタルをすすめられる。

私もそう思ってるんだけど、大丈夫だという。旅の無事遂行のためにはレンタルしてほしい・・。

力こんにゃくを食べながら、もらった手作りのMAPには、山寺は「悪縁を切り良縁を結ぶ」パワースポットなのだという。急いで悪縁を洗い出ししてみる笑

大きなお麩が入った里芋の芋煮で体があたたまります。素朴な味でほっこりする。

それでは車をお預けして出発します!

いざ山寺へ

この日の天気は晴天。防寒よりも、雪の照り返りの紫外線のほうが心配。

巡拝料 大人300円

登山口の階段を見て嫌な予感がしなくもない。

階段には雪がたんまり積もり、歩けるのは端っこにちょこっとだけ雪かきされた所だけ。

それでも若い子を中心に楽しそうに続々と出発していくので「まあ大丈夫か」という気になって我々も出発〜!とりあえずいったん上まで目指し、帰りに色々寄り道する予定です。

先に登った人たちと階段を共有して譲り合うんだけど、あちこちで「大変だよー」って言葉が飛び交います。まだ序盤は雪かきが行き届いてるから雪階段はなんとか歩けてる感じ。

序盤の方で既に雪解けも激しい分、つらら状態だったり足元がアイスバーン状態。気を張って階段を登らなくてはいけない厳しい道のりが予想されます。

中腹で、雪整備していたお寺の方が「一生懸命雪道を整備しても、みんなスニーカーで登るから階段がツルツル凍ちゃうんだよなぁ」とぼやいていました。

お寺の方のためにもスノーブーツか長靴で!

階段中腹の郵便ポスト

かなりの上の方にある郵便ポストだけど、月〜土曜日に集荷している現役らしい・・・この雪階段を毎日・・!

まわりは雪に埋もれているけどポストだけ救済されてます。

奥之院

ちなみに奥之院(如法堂)は冬季は閉堂中。

なのでずっとこのように雪に埋もれているらしい。他にも根本中堂と大佛殿なども閉まってます。

開山堂

高所恐怖症にとっては、この崖方面に手すり等がない階段が雪に埋もれてまた怖い・・・と思いきや、あたり一面雪景色の真っ白さが気分良いのか、高所と感じにくくなるのか、なぜかスタスタ歩けてしまった。

本来は急な崖だけど、積雪が斜面をなだらかにしてくれていたのもあったのかもなあ。

雪が積もった納経堂(重要文化財)はカッパドキアで見たキノコ岩を思い出した。

五大堂からの冬景色

開山堂の奥にある、山寺イチの人気スポットである五大堂。

だが、ここに行くまでの数十メートルが大変だった。さらに急な階段はすでに「階段として機能」していなくてアイスバーンのただの急坂となりはててました。

運動会の綱引き競技みたいな太い綱が張り巡らされ、それを引っ張って山を登る感じで進みます。人が多いと往来でわちゃわちゃして結構危ない瞬間もありました。腕っぷしの体力ありきだったので、年配の方や女の子は諦めてました。

ようやく着いた五大堂!

ずっと雪の上を歩いてきたから、雪がない床が新鮮だ〜。

晴れてクリアな絶景が見えた!適度な雪だったから、建物など風景のディティールがわかるシルバートーンが美しい!!

ここまで登ったご褒美だ・・!

しかし、危なさを楽しむ若さを持て余すグループなどと一緒になるとまあ騒がしい。だいたいみんなスニーカーで、先ほどのお寺の方の言葉が思い出され同情した泣

冬季の御朱印めぐり

冬季の閉堂にともない、一部は書き置きの御朱印になってしまうそうですが、巡ってご縁があったところの御朱印をいただいてきました。

金乗院

雪の山寺、一番高い場所の御朱印は書き置きの御朱印です。

雪対策なのか、昼間でもシャッターで守られているため本来の寺院の様子がわからないのが冬の参拝の残念なところです。

ここはお参りできなかったので御朱印は見送りました。

性相院

冬のため周りをぐるっとプラで囲まれて、外から見たら雪に埋もれた建物としか見えなかったけど、立派な寺院です。

入れるのか不安なくらい囲まれてたけど、御朱印所の看板で奥に進んでみました。

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阿弥陀如来観音を間近に直筆の御朱印をいただきました。在院してくれせっかくなので阿弥陀如来と運慶作という毘沙門天の二種類の御朱印をもらいました。

そして、山門近くの日枝神社の御朱印。今回は3つの御朱印です。

帰りは滑って帰るしか・・・

さて、中腹の性相院をすぎると、あとはひたすら階段が続く帰り道。これが厳しかった!

まだ余裕があって写真も撮れてた階段。これくらいならホッと安心できる階段の状況。

きついのは階段石も覆うアイスバーン、しかも木々に覆われた日陰なので雪も氷も溶けにくいところ、もちろん記録写真を残す余裕もないしちょっと危険です。スマホ大好きな若い子でさえここは自重してました。

もはや普通に歩くことはできないので、膝を抱えるまで小さく屈んでまるくなり、柵を掴んで自分の靴をスキー板のようにして滑るのです。

たまにうまくいかない子もいたけど、年季の入った猛者はお尻に何か敷いてソリのように上手に下ってました。

こんなことならHERNOのダウンなんて着てくるんじゃなかったな笑。

ようやく下界に辿り着いた。ここまでくれば階段はきちんと整備されててもう安心。

で、御朱印待ちの気が抜けた時、何もない平地で初めて膝を強打するという・・。気を抜くとだめだねえ笑

右上の小さな建物が五大堂、あそこまで雪に埋もれた階段を登ったわけです。約2時間ほどのトレッキングでした。

駐車場でお世話になったえんどうさんから、本日の宿に向かいます♪