麒麟がくるに触発されて信長の那古野城に行ってきた。金づくし名古屋城と本丸御殿

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」を毎週楽しみにしてる程度にハマっています。(現在休止中 泣 早く再会してほしい)

物語前半の今は、まだ明智光秀の青〜壮年期。舞台はほぼ愛知岐阜です。

毎週ドラマ最後のミニコーナー「麒麟がくる紀行」には、ゆかりの地としてご近所がバンバン出てきました。名古屋に住んで知るうちに行かなければ!と思っていたので、観光の制限が解除されるのを心待ちにしていました。

徐々に解除された今、まずは一番のご近所、名古屋城に行ってまいりました。

名古屋城本丸御殿

名古屋市中区本丸1-1 観覧料:大人500円 市内高齢者:100円 中学生以下無料

織田信長ゆかりの那古野城

「名古屋城」は徳川家康時代のものなので、このドラマには出てこないと思います。出てくるのは「那古野城」、若き信長が城主だった城です。ここが舞台なのは帰蝶が嫁入りするあたりの頃まで。

その後、那古野城は廃城になるのですが、後に家康がそこに名古屋城をたてました。

今は那古野城のものはほぼ残っていません。存在が偲ばれるのは名古屋城が昭和20年の空襲で焼失した時にダメージを受けた戦前からある古い石碑のみ・・・。

ああ、私の「麒麟がくる」紀行はもう終了してしまった。(ここ以外はほぼ江戸時代のもの)

国宝第一号だった「名古屋城本丸御殿」

先のように名古屋城は消失してしまいましたが、1959年に鉄筋コンクリートで復元、現在は老朽化で立入不可。2年前には本丸御殿(城主の住まい)が復元され公開されています。(実はまだ天井画などが一部追いつかず、白い部分もあり)

後に、わかりやすく例えると「城主の自宅」から「徳川将軍専用のホテル」になったため、国内でもかなり格式の高いつくりの御殿だったそうです。

現存する城や古い歴史的建造物との違いは、雰囲気が明るい事。ヒノキの木材がまだまだフレッシュな色味だからか?

金が自然光に反射してまばゆすぎて、本当にこんな金づくしだったのだろうか?と疑ってしまうほどでした。さすが将軍のホテル。

一番奥にある将軍様の「上洛殿」。一段上がった奥に将軍が座るお馴染みの光景。

これは将軍様が輝いてみえる抜群の美術セットだわ。(いい意味)

欄間が豪華絢爛。きっと昔ながらの顔料だと思うが、すばらしい発色。当時も作りたてはこのような感じだったのでしょうか。

新型コロナウィルスの影響で建物内の人数制限があります。マスクは着用必須で、外で15分ほど待ってから入城しました。

ときどき貸切気分が味わえてしまうほど場内の人数を絞っていたので、鑑賞には今が穴場かも。城内はもともと風通しのよい作りなのですが更にガンガン換気対策してます。

はじめて(コンクリート製の)名古屋城を間近で見たけど、ペンキ感あるし、現代的な雨樋が物悲しい。国宝第一号だったのに。

この御殿のように、作り直すなら木造復元で技術を継承してくほうがいいと私も思います。

鑑賞のあとはミュージアムショップ巡りです。

素敵なてぬぐい 名古屋黒紋付染

お城のショップにしては頑張っていました。金鯱とエビフライを並べたPOPな「かまわぬ名古屋城限定手ぬぐい」もありましたが、私が引かれたのはこちら。

地元の伝統技法を使った素敵なてぬぐいを見つけました。名古屋城そばの山勝染工業株式会社のもの。てぬぐいには珍しい潔い意匠と深みのある黒が印象的です。

深く濃い黒を追求し続けた伝統技法で色あせしにくいそうで使うのが楽しみ。

丸穴には名古屋城だからか徳川紋が1つだけゴールドで入っていました。紋ありとなしがあったけど、徳川紋入りはかなりレア。あまり売っていない。

今のご時世、同素材のマスクも発売されていました。