夜の「ベネッセハウスミュージアム」は宿泊者特典。ほぼ貸切、ノスタルジーな現代アート鑑賞[直島]

宿泊者特典 ミュージアム夜の貸切

「ベネッセハウスミュージアム」はコロナ禍のため18時で閉館していました。でもベネッセ宿泊者は特典として、入館無料&一般閉館後でも23時まで鑑賞できました。

地中美術館のナイトプログラムを鑑賞したあとの夕食スタートだったので、レストランを出ると既に21時すぎ。なので直接レストランから歩いてベネッセハウスミュージアムに行ってみようと思います。

歩いて行ってみた

高台に建っているミュージアムなので、海辺のレストランからはずっと上り坂・・。お腹いっぱいだとややキツい。

ベネッセの敷地内だけど、最低限の街灯なので思ったより薄暗い・・。一人歩きはちょっと心細いな。徒歩客のための階段道があったので少しだけショートカットできた。

美術館でもあり、ミュージアム棟に宿泊するホテルフロントでもあります。館内は写真NGです。

ベネッセハウスミュージアム

営業時間 8:00〜21:00 ※ベネッセハウス宿泊者のみ23時まで
鑑賞料金 1,050円 ※15歳以下&ベネッセハウス宿泊者は無料

90年代の作品

ベネッセミュージアムは現代アートの美術館ですが、展示されている作品はほぼ開館した90年代発表の作品。

そのため、現代アートながらどこかノスタルジーを感じます。

どこかで見かけたような・・と感じるものが多かったのは、この表現手法を後世にコピペされ大衆化されたからでしょうか?どこかで見かけたような・・と思う源流はここにあるのかもしれません。

現代アートとしてはクラッシックで懐かしさも感じました。誰にも邪魔されず心を素直に整えて鑑賞できました。

美術館という建物に、後から持ってきて展示したのではなく「作品のために設計」もしくは「空間に見合うアートを創作する」・・・そんな感じがして、建物とアートがお互いのために存在するWで贅沢な美術館でした。

コツン、コツン、と足音が響くのは自分だけという贅沢な空間・・途中お一人だけ一瞬お見かけしましたが、ほぼ独り占めで鑑賞できてしまいました。

ただし夜には見れない作品もある

夜のため電気を使うもの・音が出るアートと、屋外展示の作品は施錠されていたため鑑賞できませんでした。

お目当ての杉本博司「タイム・エクスポーズド」シリーズは屋外展示なので、やはり明日出直さないと見れないアートがありそうです。

無料の送迎サービス

客室に戻ろうと思いますが、さすがに夜遅く外は真っ暗です。

フロントで送迎をお願いしました。たった一人で申し訳なかったけど快く手配してもらえます。レストランでも「手配しましょうか?」と聞いてくれていたのに断ってしまったからお願いしたらよかったかな。

パーク棟にあるアート作品

客室のあるホテル棟に戻ってきました。ここパーク棟には宿泊者しか鑑賞できない作品が多数展示されています。一般の方は立ち入れません。

コンクリートの無機質な空間に彩を添えているものは全てアート作品。

カードキーをかざして客室に向かう手前にロビーの端に鎮座するのは、アントニー・ゴームリー作「サブリメイトⅣ 」。日中はそれほどでもなかったのですが、コンクリート打ちっぱなしの壁と夜のライティングの元ではCGのように浮かび上がるデジタル・ビット・ロボットのよう。かなりドキッとしました。

コンクリートとの相性も半端なく、写真だとさらに現実なのか?非現実なのか?わからなくなる。

地下にはお目当ての「杉本博司」作品群が! こちらは後ほど♡

部屋のテラスからはライトアップされた屋外作品。右の三角屋根は夕食のレストラン「海の星」。

きちんとアートと向き合おうとすると、とてもじゃないけど1泊では足りないです!