四万十へ高知縦断ロングドライブ。最果てを目指すロマン、四国最南端「足摺岬」まで

今日の宿は四万十方面、せっかくそこまで向かうのなら四国最南端といわれる足摺岬(あしずりみさき)まで足を伸ばしてみたいと思います。

しかし現在地である徳島県の祖谷(いや)からだと、地図的には高知県の端から端までの横断、大移動になります。移動するだけで次の宿のチェックイン時間に迫るくらいの余裕のなさです。

「そこまでの大移動しなくても・・・」と思うところですが、次の宿はずっと気になっていたところ。なかなか予約をとるのが難しいとされるのに、運良くこの日だけ空室を発見!大移動になるけど即決してしまったのでした。

なのでチェックインもあまり遅れたくないジレンマ。横断しながら駆け足高知観光です。

土佐神社

実は前日にすでに立ち寄り済み。当日は通過するだけだったけどついでに紹介。

午前中早々に伺ったので、駐車場もスムーズ&参拝客もほとんど見かけず自分たちのペースでゆっくり参拝できました。

戦国時代の長宗我部元親が手がけられた社殿等が今でも活きていて、当時と同じような光景の前で参拝できていることが感慨深いです。

諸説あるみたいだけど、お祀りされているとされる神様「ヒトコトヌシ(一言主)」は、その名のとおり一言で簡潔に祈願するのが良いとのこと。たくさんの欲まみれの私にとって取捨選択できた良い機会??

12月なのに、暖冬のせいで紅葉と銀杏が色鮮やかなまま。温暖な土地柄なのもあるのかな?

境内を散策していたら、この日婚礼をあげるとおぼしき白無垢を着た花嫁花婿さんが境内で撮影しはじめたので、お邪魔にならないように早々に引き上げようかな。

最後に御朱印をいただきました。

道の駅 かわうその里すさき

高速道路からでも寄れる道の駅「かわうその里すさき」に。

名前のとおり須崎市は「かわうそ」推し。一見かわうそがわんさかいるイメージだけど、ニホンカワウソが目撃された最後の場所からきてるという、切ないエピソード。

さぞ可愛い「かわうそ」まみれなのかと思いきや、鰹のタタキが名物の道の駅でした。鰹のタタキは今日の夕食にたらふく出てくると聞いているのでぐっと我慢。

ちいたん⭐︎?しんじょう君?

それでも一角には、須崎市のカワウソのご当地キャラクターグッズを集めた売店もあって「ちいたん⭐︎かわいい〜」を連発しながら物色してました。

わたしの中ではカワウソキャラ=「ちいたん⭐︎」だったのだけど、実は須崎市の公認キャラは「しんじょう君」。裁判沙汰にまで発展した因縁のライバルの名前をしんじょう君キャラショップで連呼してました。あはは。

道の駅の向かいのローソンには大きなバルーンが。
非公認キャラ「ちいたん⭐︎」「しんじょう君」はデザイナーが同一人物なのもあり、お顔立ちはほぼ一緒なんだけど、「しんじょう君」は頭にラーメンのお帽子をかぶってます。

道の駅 ビオスおおがた

四万十市に近づくと海岸がぐっと近づき、海の景色が続きます。

開放的な雰囲気だった道の駅「ビオスおおがた」に立ち寄ります。

時刻はお昼過ぎ。
名物の「鰹のタタキバーガー」が、昔トルコで食べたサバサンド(びっくりするほど美味しかった思い出!)を彷彿として食べたかったんだけど、ぐっと堪える・・。


重ねていうが、今日の夕食はこれでもかと大量の料理が出てくる予定なので、お昼ご飯抜きを決め込んでいます。がまん。

ビオスおおがた情報館

道の駅に隣接して。ビオスおおがた情報館という観光案内を兼ねた施設がありました。

ここはニホン有数のクジラの生息地。天井に巨大なクジラの標本が展示されていて、初めてクジラがいかに巨大なのかを体感することができました。恐竜かと思った・・。

せっかくなのでここで販売していた、近くにある「砂浜美術館」のクジラ柄のてぬぐいを応援の意味もこめて購入しました。

足摺岬

四国最南端である「足摺岬」は、四万十川を超えてからの道のりがとても長く感じました。

ちなみに交通機関を使っても、四万十の中心「中村駅」から路線バスに揺られること1時間半。
最果ての地へ向かうのはどのルートでも大変そうです。

途中お遍路さんをしている方々を何人も見かけました。なんでも足摺岬の近くに「第38番札所 金剛福寺」があるそうす。午後も遅めだったから足摺岬方面から帰ってくる方々が多かった。

後半は何もない道をひたすら走り、ぱっと現れた足摺岬。長かった!
どちらかというと個人客より観光バスのほうが多いくらい。それにしても味のあるビンテージ看板です。

そしてジョン万次郎の像。朝ドラ(らんまん)見てました。

いつもいるという常連猫がいました。観光客相手の賑やかしにも全く動じない。

展望台も灯台も、歩くやすく舗装されているので簡単に向かうことができます。

亜熱帯植物の生い茂る遊歩道を5-10分歩くと足摺岬灯台が見える「足摺岬展望台」に到着します。

崖の上に立つ展望台。「最果て」って、少し怖い気持ちとワクワク感が入り混じります。それにしても景色が素晴らしい。今後、最果て巡りでもしてみようかなあ。

しばし展望台の中の最南端に立ってみる。

灯台のほうにも足を伸ばしてみました。展望台から眺めた印象からは思ったより小さかったです。

灯台からの海の眺め。

灯台の下には亀のオブジェ。弘法大師がここから亀を呼んだという言い伝えがあるそうで、この崖下に亀が生育しているのか?

ポルトガル ロカ岬

足摺岬までの道のりや崖、景色を見て思い出したのがポルトガルに一人旅したときに訪れた、ユーラシア大陸最西端のロカ岬。電車とバスを乗り継いで時間もかかったけど行って良かった思い出の場所です。

ロカ岬も足摺岬と同じく、崖で右隣の崖に灯台もありました。
「最果て」の怖さと高揚感がある場所でした。海の景色も似てるなあ、と思ったけど、「最果て景色」ってどこもこうなのかな。

ロカ岬に立つ石碑。

ここに、ポルトガルの有名な詩人ルイス・デ・カモンイスの叙情詩より「ここに地終わり海始まる」の文字が刻まれています。

この言葉、最果てのロマンだわ。足摺岬もしかり。