十勝の絶景巡り、白樺並木〜上士幌 ぬかびら温泉郷。フリーダム鹿軍団とタウシュベツ川橋梁。

2日目。
ホテルをチェックアウトして、今日の宿泊先まで移動します。

十勝牧場 白樺並木

数々の映像作品のロケ地として大人気の景勝地「十勝牧場 白樺並木」。

雪解けの季節の白樺並木〜。

約1.3キロのまっすぐな並木道に白樺が並ぶ美しい風景です。ここは公営の牧場の敷地だけど、人気のこの並木を含めた一部を開放してくれています。

他になにかあるわけではないので、せめて少し歩いてみようかと思ったけど、道路は雪解け水でぐっちゃり。水たまりもある状態だったのでほんの数分の滞在でした。

でも天気が良くて、気持ち良い景色が見れました。

上士幌 ぬかびら温泉郷

その後は、上士幌(かみしほろ)方面へ。平野の十勝から大雪山国立公園の森へ向かいます。
国立公園の中にある「ぬかびら温泉郷」は、今日のお宿もあるところ。

こじんまりした旅館・ホテルが8件ほどの小さな温泉郷です。

集落の入り口に立派な観光案内所(兼 ひがし大雪自然館)があり、少し情報を聞きに立ち寄りました。一応ここらへんはエゾヒグマの生息地なので・・・。

同じ建物内にある「ひがし大雪自然館」(無料)には、このあたりに生息している動物たちの紹介&展示などがされています。こちらはエゾシカ。

どうやらここら辺の動物たちはエゾシカ・エゾヒグマ・エゾタヌキ・エゾリス・エゾモモンガなど「エゾ」がアタマにつくらしい。熊以外は実に可愛らしい小動物だらけ。

目的地までは特に問題もなさそうで、いざ出発。

エゾシカ軍団

集落をぬけ、人気(ひとけ)のない糠平湖を目指します。

道路を横断中のエゾシカ発見!
我が物顔でのんびりしすぎなエゾシカたち。車は横断待ちでストップです。

そうしたら、またすぐ別のエゾシカが道路脇すぐに!
こんな間近に野生の鹿を見たのは初めてかもな。

その後も2-3匹の集団が続々と現れるものだから最初は興奮したけど、あとのほうは「もういいや」って笑。めちゃくちゃ道路脇に現れるな。

タウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁とは、冬の時期だけ(水位が下がって)凍結した湖面に姿を現すという、今の時期にしか見れない幻の旧国鉄コンクリートアーチ橋です。

もう少し寒い(早い)時期であれば、凍った糠平湖を歩いて橋の近くまで行くネイチャーツアーなどがあったのだけど、もう湖の氷はとけはじめていて今年のツアーは既に終了していました。

今は遠くの展望台から湖上のタウシュベツ川橋梁見るしかありません。

道路脇の駐車帯に車を停めます。
人里離れた寂しい場所で「何かあったらどうしよう」と思っていたけど先客がいたみたいでホッとしました。

でも、ヒグマ生息地なのですよ。ここは。

途中、北海道自然歩道「東大雪の道」という遊歩道と交差します。
今日も誰かが歩いた形跡がありました。ここを歩いて旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群巡りもできるそうですが・・(クマがこわい)

雪深い林の中を抜けて進むのですが、先人たちで雪が固められたルートがしっかりあります。これをたどれば大丈夫。

タウシュベツ川橋梁についての簡単な概要。

展望台に到着。湖は凍り雪が積もっています。思ったより遠いなあ。タウシュベツ川橋梁はここから先約750mにあります。

やはり近くで見れるチャンスがあるのならツアー参加してみたかったです。

6月以降は水没してしまう幻のコンクリート橋。古代ローマの廃墟のような趣もあります。

この姿に魅せられる人は多いようで、上士幌の観光案内所にはポスターやポストカードなどが販売されてるし、なんなら単体で写真集が発行されているくらい大人気。

よく見ると、むきだしの鉄筋や割石の様子が見えます。儚そうなアーチ部分は、近い将来割れてしまいそうな雰囲気も。今のところ保存する予定はなく、水没や凍害を繰り返し自然に朽ちていく運命のようです。