パリから日帰りで競馬場で有名なシャンティイの街に遊びにきています。
シャンティイ城(コンデ美術館)
入場料|庭園+コンデ美術館(城)+日本語オーディオガイド付に、すぐそばにある馬の博物館のセットで16€。各単品入場券もあり
遺言により門外不出の美術コレクション
シャンティイ城は現在美術館=コンデ美術館として解放されています。
ただ城の建物を美術館に利用しただけの美術館ではありません。この城の歴代の城主・コンデ公がコレクションした美術品を、城主の遺志(遺言)により守り続けているという美術館なのです。その遺言は主にはこのようなもの↓
そのため、ここにこなければ鑑賞することができない名作がここにあるのです。
そのような遺言なので、城の中は古き時代のままの装飾や家具で歴史の雰囲気も感じられます。森の中の城なので、モチーフに狩猟や動物(犬・猿多し)植物が多く見られました。
所狭しと展示された絵画の部屋。狭そうに見えますが、絵画の密度が高く見応えのある部屋です。
中央で人々が鑑賞しているのはプッサンによる宗教画の有名テーマ「幼児虐待」。他にも名だたる作家の作品がたくさんあります。これらは門外不出、ここでしか見れません。
他にも緻密な写本の部屋、肖像画や宝石の小部屋などたくさんの展示品があります。また城のしつらえ・インテリアなど見応えが想像以上で思ったより鑑賞に時間がかかりました。
クレーム シャンティイ(ホイップクリーム)
客人をもてなすダイニングセットや日常のキッチン用品なども展示されています。フランスの城で実際に使用されていた小間物などは、好きな人にはたまらないコレクションかも。
ほかにもこんな1758年当時のある日のメニュー表なども残っています。もちろん手書きで素敵なデザイン。要人も度々招いていた城のようです。
ホイップクリームはこの城が発祥
そして食に関して見逃せない情報として、この城のシェフがホイップクリームを最初に考えたとされています。フランスでは生クリームのことを「クレームシャンティイ」とも呼ばれているのは、ここが発祥の地だからです。
もちろんここのレストランでは食べることがでます。クレームシャンティを食べれるのは敷地内に2箇所。
やはり場内のレストランは混んでいてかつての厨房だからやや閉鎖的な雰囲気↓。Googleの口コミも庭園レストランの方が評価がちょっと高い。
これから庭園散策もするし、ロケーションのよさそうな屋外カフェに行ってみます。
マリー・アントワネットの「プチトリアノンの村里」のモデル庭園
美しい左右対象の庭園、華美すぎない噴水。
ベルサイユ宮殿でマリーアントワネットが田舎の村風の庭園をつくりましたが、この庭園がモデルになったそうです。
レストランまで整備された小道を進みます。強い日差しも木々の影があるのでだいぶ和らぎます。
ベルサイユ宮殿の庭園アントワネットの村里のような小川や白鳥がいそうな風景に小屋が見えてきました。右に見える水車のある小屋が、クレームシャンティを食べれるレストランです。
Restaurant du Hameau のランチコース
見えた小屋は、レストランでなくて厨房でした。客はテントを張ったオープンテラスでの食事になります。景色も良くて混んでいる城内じゃなくてこちらにして良かった!
こちらが本日のメニュー表。
クレームシャンティイを含むコースランチは一番安い22€をチョイスしました(他と比べて品数がすくない)。フランスにきてから料理の量が多いのが気になっていて、一番安くらいのコースが日本人女性にはちょうどよくて正解。暑いので5€のビールも追加。
晴れた日のガーデンランチ、いいわあ♡
大きいお皿に山盛りのプレートランチ。パテもボリューミーでお腹いっぱい。味は普通に美味しかったです。
鴨がおねだりしてくる
食事中、足元すぐそばまで鴨たちがやってきました。愛嬌を振りまき甘えて鳴いてきて私にパンのおねだりしてきます。
すごく人に慣れていておねだり仕草が可愛い♡(おしりをぷりぷり振るなっ!)楽しい体験ができてたのでこれだけでランチの元がとれた気がする!(オーダーが鴨料理じゃなくてよかった・・)
ついにクレームシャンティ
そして最後のデザートがクレームシャンティ。ケーキにするかアイスにするか選べました。暑いのでアイス一択です。
たっぷりクリームがのっていて思ったよりも甘すぎず大人好み。そしてもったり密度がつまっている感じ。すぐ溶ける感じでもなくアイスとしてもしっかり固め。
濃厚だけど、冷えているのでしつこくなく甘いものは不得意な私でもペロリ。美味しかったです!
エネルギーチャージしたらシャンティイ城をあとにして、隣接する馬の博物館に向かいます。
お城好きなら、観光客だらけで雰囲気に欠けるベルサイユ宮殿より、シャンティイのほうが断然おすすめだと思いました。
敷地の大きさも自分の足で巡れる程度、鑑賞の自由度が高いのもよかったです。(ベルサイユの庭園は徒歩で巡るのかなり無理めで過去に後悔した苦い記憶あり)